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WORKSHOP

【講師紹介】この場所でしか体験できないことを

Instructor Interview – 中山淳子 | みずたま発酵くらぶ

conoyubiで5年間、天然酵母のパン作りワークショップをご担当いただいた中山淳子さんがはじめた新たなクラス「はじめての発酵ごはんと、やさしい離乳食」が隔月で開催中です。作って、食べて、楽しんで学べる発酵の魅力についてお話を伺いました。


講師の調理を見るデモンストレーション形式

「はじめての発酵ごはんと、やさしい離乳食」のクラスは、赤ちゃん連れの方が気軽に来ていただけるように、デモンストレーション形式で行っています。配布されるレシピなどを元に、講師が調理するところをご覧いただく形です。

赤ちゃん連れの方はもちろん、妊婦さんや初孫が生まれるご年配の方までいろんな世代の方々に来ていただいています。初孫が生まれる方は、泊まり込みでお孫さんの面倒を見るために、もう忘れてしまった子育てを思い出しに来られました。ワークショップ中、赤ちゃんはスタジオの広い床で自由に遊べます。すべて1回で完結するワークショップなので、それぞれのライフスタイルに合わせてご参加下さい。

野菜と発酵食品のベストな組み合わせ

毎日の食事に発酵食をプラスすると、いつのまにか風邪をひかなくなったり不調が改善されます。その中でも腸に負担をかけない一番の組み合わせは、発酵食品と野菜です。善玉菌が食物繊維を餌にして、腸の中でどんどん増えていきます。

だから赤ちゃんのときから野菜を食べて、腸活をしていくことで免疫力が高められ、アレルギーや感染症にも負けない強い子になります。赤ちゃんのころからたくさん野菜を食べてほしい。三つ子の魂百までじゃないけれども、小さな頃から身体の内面、腸から体調を整えていく。そんなことを考えながら毎回、野菜を中心としたメニューを考えています。

パンが苦手な赤ちゃんでもパクパク食べる米粉のパン

クラスで初めて米粉のパンを食べた方も多いです。普段食パンは苦手な赤ちゃんも、嬉しいことにパクパクと食べたりします。しかも簡単に作れるとなると家でも作ったみたいと思われる方がほとんど。

また、グルテンフリーの商品自体があまり販売されていないので、食べたことがない方も多いと思います。だからまずはどういうものか食べに来てみる、そんな軽い気持ちで来ていただくことで、新しいことを知るきっかけになれると嬉しいです。

高校生で突き詰めたマクロビオティック

出身は銚子で実家は農家です。食に興味を持ち始めたのは高校2年生のころ。きっかけは当時好きだったアメリカの歌手:マドンナです。彼女が実践していたマクロビオティック(玄米菜食)をやりたいと思ったときに、タイミングよく父を訪ねてきた建築家でもあり料理の先生に2年間、マクロビオティックを教わりました。

わたし、とにかくハマりやすい性格なので、2年間でマクロビを突き詰めて、最後までやりきった感があったんです。実践中はニキビや体重も減り、体調もよくなりました。体調の変化を実感することで「食」への興味がさらに深くなったんです。

天然酵母のパン作りは15年前、味噌作りは9年前からはじめました。元々ハマりやすい性格なのと、発酵食品の持つ可能性に魅せられて、酵母、酒粕酵母、米麹酵母とのめり込んでいきました。

卵・乳製品・白いお砂糖を使わないパン教室

普段から行なっている酵母パン作りのワークショップを始めたきっかけは、周りにいた子ども達でした。喘息やアトピー、アレルギー体質の子が多いなと感じたことや、小さな子がコーラを一気飲みすると聞いて心配にもなりました。そこで、食を通して体質を改善してきたわたしの経験が何かの役に立てばとの思いで、ワークショップをはじめました。

パン教室の特徴は、卵・乳製品・白いお砂糖を使いません。イーストではなく自家製酵母と国産の小麦を使います。自宅でも作れるように特別な道具は使いません。忙しいママ向けにレシピは簡単。計量からはじまり酵母を加えてパンを捏ねて、成形してオーブンでの焼き上げまで、およそ1時間で完了するレッスンのため、お子様連れの方も気軽に参加できると好評です。

焼きたての自家製酵母パンはモチモチのフワフワ。普段はまったくパンを食べないお子さまがカブりついたり、「もっと食べたいっ」とせがむ姿に癒されています。

麹は日本の”国菌”。日本を代表する発酵調味料

ワークショップを通して「食」に興味をもっていただき、日常の暮らしに発酵食品を取り入れるきっかけになれれば嬉しいです。発酵食品と聞くと難しいように思えるかもしれませんが、納豆、醤油、チーズ、ワインや日本酒も発酵食品です。

発酵とは、酵母や細菌などの微生物によって食べ物の成分が分解されて「有益に」変化すること。変化することでその食べ物に存在していなかった、新たな栄養成分やうま味などが加わることで保存性が増します。発酵食品が健康に効果的だと言われるのはこのためです。

特に麹は日本の”国菌”に指定されていて、日本の食文化にはなくてはならない発酵調味料です。まずはみんなが食事を通して、食や発酵の魅力を感じていただけるようなクラスを目指しています。

生徒さんと同じ目線でワクワクを共有したい

今、わたし、とても元気なんです。年はとったけれど、20年前に比べて、今の自分のほうがはるかに元気。身体だけではなくて、気持ちも前向きで意欲的。肌の調子もいい。これらは発酵食品のおかげだと感じています。この実感をより多くの人に伝えていきたいです。

そして発酵食品は生きているので奥が深いです。わたしもまだまだ勉強中。だから生徒さんと同じ目線で、わたし自身も楽しみながら、一緒にワクワクを共有したいと思っています。

また、検索すれば必要な情報が手に入る時代ですから、ここにはこの場所でしか味わえないもの、体験できないことがあるように意識しています。話せること、聞ける場所を設けることで、みなさんはもちろん、わたしにとっても有益な遊び場になることを目指しています。


Profile
中山 淳子 | みずたま発酵くらぶ主宰

なんとな~く心が軽くなる発酵ライフを提案しています。10代でマクロビオティックを学び、独学で発酵の世界へ。「こねない・洗い物がない、ポリ袋で簡単!フライパンでも焼ける☆朝起きて30分で焼きたてが食べられる自家製酵母のパン教室」や「味噌作り」などのワークショップを開催しています。手間なく隙間時間でできる、アレルギーにもやさしい、目からウロコのレシピは子育て中のママたちにも好評です。地元の小中学校での親子パン教室を通して、食の大切さと発酵の不思議を子供たちにも伝えています。

過去の教室風景なども掲載
Blog:パンとボサノバ
Instagram:@mizutama.hakkou.club

#conoyubi_なかやまじゅんこ

*ご予約時、定員に達している場合は選択できません。

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